恥骨結合炎が産後の時とは?

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ここでは、「恥骨結合炎が産後の時」
についてお話します。

 

出産時には骨盤が広がるため、
骨盤には大きな負担がかかります。

 

そのため、産後に恥骨結合炎という
症状を引き起こすことがあります。

 

今回はその恥骨結合炎という
症状について紹介します。

 

恥骨結合炎とは?

 

恥骨とは骨盤を形成する骨の一つで、
左右に一つずつ存在します。

 

その左右の恥骨をくっつけている
軟骨組織の部分を恥骨結合と呼びます。

 

恥骨結合炎とはその恥骨結合に
炎症が起こっている状態を指します。

 

恥骨結合に負担がかかり続けると、
恥骨結合の軟骨円盤という
部分にねじれが生じます。

 

また、恥骨結合付近の大内転筋や
腹直筋などの筋肉によって

 

恥骨結合がけん引され、
炎症が引き起こされます。

 

一度恥骨結合炎になると慢性化してしまい、
何度も繰り返すことがあります。

 

恥骨結合炎の原因とは?

 

一般的な恥骨結合炎の原因は、
一定の動作を繰り返し過ぎる
ことによる恥骨結合の軟骨のねじれです。

 

スポーツのしすぎなどで
引き起こされることが多いですが、

 

妊娠中や出産後に恥骨結合炎を
引き起こすケースも非常に多いです。

 

まず、妊娠中ですが、赤ちゃんの
成長や妊婦さん自身の体重の

 

変化によって、骨盤が支える体重は
妊娠していないときよりも多くなります。

 

サッカーなどのスポーツが原因で
恥骨結合炎になる場合は、

 

ボールをけるなどの同じ動作の繰り返しが
原因で恥骨結合部分にねじれが生じて

 

恥骨結合炎になりますが、
妊婦さんの場合はそうではありません。

 

妊婦さんの場合には、赤ちゃんの
成長や妊婦さんの体重の変化など、

 

体の急激な変化に骨盤が
ついていけなくなり、骨盤に

 

大きな負担がかかるために
恥骨結合炎になってしまいます。

 

また、出産時ですが、普段はぴったりと
くっついている骨盤が、出産時に

 

赤ちゃんが産道を
通りやすくするために、広がります。

 

この時に、恥骨結合部分も開くのですが、
出産時に開いた恥骨結合が出産後も

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もとに戻らずに開いたまま
であることがあります。

 

これを

 

「恥骨結合離開」

 

というのですが、恥骨結合が
開いたままの状態で日常生活を送ると、

 

骨盤に負担がかかり、恥骨結合炎に
なってしまうことがあります。

 

こうして、妊娠中から恥骨結合炎に
なりやすい体になっているのに加え、

 

出産時にも恥骨結合部に大きな
負担がかかるために、産後に
恥骨結合炎になりやすい、ということです。

 

恥骨にはたくさんの筋肉が
くっついていますので、
恥骨部分だけではなく、

 

下腹部や大腿部にも
痛みが拡散することもあります。

 

恥骨結合炎の症状

 

恥骨結合炎のはじまりは、
恥骨周辺が軽くはっているような
感覚を感じます。

 

徐々に軽い痛みが現れて少しずつ
痛みが強くなっていきます。

 

恥骨部分を押すと激痛が走ったり、
歩くのが難しくなったり
することもあります。

 

「ミシミシ」

 

と骨がずれているような
音がすることもあります。

 

恥骨結合炎の治療

 

治療には産婦人科医との相談が必要です。

 

授乳に影響を及ぼすため、
鎮痛剤の使用には特に
注意が必要になります。

 

産後の恥骨結合炎の治療には、
骨盤ベルトといって骨盤への負担を

 

軽減するための装具を
用いることが多いです。

 

安静に過ごして症状が落ち着いてきたら、
姿勢をよくするための運動をして骨盤の
ゆがみを少しずつ治していきます。

 

出産時には、骨盤に大きな
負担がかかるため、産後の
恥骨結合炎に悩む方も少なくありません。

 

産後は授乳や慣れない子育てへの
ストレスで体が疲れがちですので

 

恥骨結合炎での苦痛はできるだけ
緩和できるように医師と相談しましょう。

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