出産の兆候が恥骨に出るの？
ここでは、「出産の兆候が恥骨に出るのか」
についてお話します。
いよいよ臨月に入った妊婦さんは、
いつ出産が訪れるのかを
ドキドキしながら
心待ちにしていることでしょう。
昔から出産の兆候として
「恥骨や足の付け根が痛くなる」
という話をよくききます。
痛みの度合いは人それぞれで
個人差がありますが、中には
歩けなくなるほど痛くなるという人も…。
そもそも恥骨とはどこにあるのか？
果たして出産の兆候として
恥骨が痛くなるのは本当なのか？
その原因について解説します！
なぜ恥骨が痛くなるのか？
恥骨とは身体の中心部辺りの
股付近にある骨で、いくつかの
骨が組み合わさって出来ている
骨盤の一部分になります。
主に骨盤を構成しているのは、
寛骨、仙骨、尾骨といった骨などですが
これらは左右で対になっており、
真ん中で左右を繋ぐ
「恥骨結合」
という部分があります。
出産が近付くと赤ちゃんの頭が
どんどん下がり骨盤の中で
固定されるのですが、
先に解説したように骨盤は
いくつかの骨が合わさって
出来ている複雑な構造ですから、
胎児に圧迫された骨盤は徐々に
押し広げられて恥骨結合に
ひずみが生じ、痛みを引き起こすのです。
出産準備のためのホルモンの影響
骨盤を構成しているたくさんの
骨はそれぞれ繋ぎ目があるのですが、
これらは出産が近づくにつれて
「リラキシン」
というホルモンの影響で
緩められていきます。
「リラキシン」は「子宮弛緩因子」と
呼ばれており、陣痛を引き起こす
オキシトシンと同じ
ペプチドホルモンの一種です。
このリラキシンを分泌することによって
骨盤全体を緩めて、いざ出産のときに
赤ちゃんが産道を通りやすいように
準備しているというわけなんです。
しかし骨盤全体が広がると
骨盤の左右を繋ぐ恥骨結合に
負担がかかり、恥骨が痛くなります。
これが出産の兆候として
恥骨痛がでる理由になります。
基本的に、出産を終えると
リラキシンが分泌される
胎盤がなくなりますので
徐々に痛みは軽減されていきます。
それでも痛みが酷い場合には
骨盤ベルトを巻いたり、
軽く骨盤付近の筋力を鍛える
エクササイズなどを行うと
痛みが和らぐこともあります。
しかし切迫などで骨盤ベルトも
エクササイズもできない場合も
ありますので、詳しくは
かかりつけの産婦人科医に
相談してみましょう。
・・・というわけで、
あなたもこのカテゴリーの記事を読んで
恥骨の「出産」関係について、
お勉強しましょうね！
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