恥骨結合炎でテーピングのやり方とは?
ここでは、「恥骨結合炎でテーピングのやり方」
についてお話します。
骨盤や股関節の痛みの原因の1つに、
恥骨結合炎というスポーツ障害があります。
恥骨結合部は、
様々な筋肉の影響を受ける場所。
とても負担がかかりやすい場所なので、
痛みを感じる事も多いです。
痛みが長く続き、
どこが痛いか分からない場合は
この恥骨結合炎が疑われます。
そんな恥骨結合炎の治療法として、
テーピングがあります。
実際、どのように行うのか
気になりますよね。
そこで今回は、恥骨結合炎の
テーピングについて紹介します。
恥骨結合炎とは
恥骨結合は、骨盤の前の部分で、
左右の恥骨を結んでいる部分です。
この部分は、関節ではなく可動性のある
軟骨が接着剤としてお互いを結んでいます。
筋肉の影響を受けやすい事で
知られています。
この恥骨結合に下肢や体幹からの
筋肉の負担が連続的に加わる事で
炎症を起こす事を、
恥骨結合炎と呼びます。
慢性化もしやすいスポーツ障害です。
原因は、柔軟性不足オーバーユース
によって恥骨結合に擦れる力が働く事で、
恥骨結合が歪む事です。
この歪みによって、
慢性的な痛みが起きるとされています。
特に、恥骨結合に関係する筋肉が
上下に力強く作用する事で、
負担がかかって炎症が
起こりやすくなるのです。
なりやすい競技としては、
サッカーやラグビーなどのキックを
頻繁に使う競技や、走る跳ぶを
メインとする競技に多いです。
恥骨結合炎の治療
恥骨結合炎の治療は、
基本的には手術は行わず、
保存療法やリハビリ改善を目指します。
痛みが強い場合はリハビリを調節し、
痛みの軽減に合わせてストレッチや
動きづくりを行います。
復帰までは8〜12週とされていますが、
リハビリを開始する時期や
どの位リハビリをするか
などによって変わってきます。
そのため、あくまでも目安となるのです。
再発も怖いので、痛みが取れたから復帰と
簡単に考えると失敗する恐れがあります。
リハビリや動きづくりをしっかりして、
復帰後もストレッチなどを
習慣づけるようにしましょう。
恥骨結合炎のテーピング
恥骨結合炎は、患部への
直接的な施術が難しいです。
しかし、サラシ包帯で股関節の
固定をする事が、重要な治療の
ポイントとなります。
サラシ包帯による股関節の固定は、
案外苦しくなく復帰を
早める効果があります。
サラシ包帯の巻き方は、
1.サラシ包帯を三等分にする
2.巻き始めは股関節外側の
出っ張りの大転子という所から始める
3.途中斜めにすじかいを
左右2回ずつ入れる
4.最後にサラシを巻いた上に
専用コルセットをつけると
協力な固定力が得られます。
痛みがひどい時は、夜もそのまま
巻いて過ごしますが、基本は
「昼間巻いて夜外す」
事が理想的です。
このように、恥骨結合炎のテーピングは
サラシを使用しての固定が
効果的と言われているのです。
放っておいても、
治るものではありません。
必ず病院を受診して、治療をして下さいね!