恥骨が痛い時何科の病院に行くの?
ここでは、「恥骨が痛い時何科の病院に行くのか」
についてお話します。
「恥骨が痛い…」
といった症状がでた場合、
場所が場所なだけになかなか
人に相談できなかったりします。
そもそも、病院へ行こうにも
何科を受診したらよいのかも
わかりません。
恥骨はいくつかの骨が複雑に
組み合わさった骨盤の一部であり、
周辺には重要な臓器なども
たくさんあるため、恥骨痛とは
いっても引き起こす原因は様々です。
そのためここではまず恥骨痛の原因と、
そこから何科を受診したらよいのかを
紹介したいと思います。
恥骨が痛い原因は?
恥骨が痛くなる原因は
大きく分けて3つあります。
・妊娠、出産が関係している場合
女性は妊娠するとほとんどの人が
恥骨痛を経験します。
胎児が大きく成長すると
骨盤に負担がかかって
恥骨結合に歪みが生じるからです。
また、出産が近付くにつれて
リラキシンというホルモンが分泌され、
骨盤周辺の靭帯が緩みます。
これは赤ちゃんが出産のときに
産道を通りやすいようにするための
必要な仕組みなのですが、
一方で骨盤の歪みを
悪化させる原因にもなっています。
・スポーツで負荷がかかっている場合
激しい接触のあるスポーツによって、
直接恥骨にヒビが入ったり
骨折してしまうことがあります。
また、接触はなくても
長年スポーツによって骨盤に
負荷がかかると疲労骨折を
起こすこともあります。
またサッカーや陸上競技に
多いのが恥骨結合炎です。
左右の骨盤を繋ぐ恥骨結合に
負担をかけ続けて炎症が
起こってしまう疾患です。
・日常的な動作による骨盤の歪み
妊娠中の症状として解説したように、
骨盤は複雑な構造ですので
そこに歪みがあると恥骨に
痛みを生じさせてしまいます。
具体的には、足を組む、
片方の足に重心をかけて立つ、
いつも同じ側にカバンを持つ、
うつ伏せに寝る…
などです。
何科を受診するべき?
妊娠や出産による恥骨の痛みは
「産婦人科」、
その他の場合は「整形外科」や
「整骨院」に相談してみると
良いでしょう。
しかし恥骨痛はまれに
臓器に問題があることもあります。
恥骨の痛みに加えて、
頻尿や排尿痛などの症状が
ある場合には膀胱炎の
可能性もありますので、
その場合は「泌尿器科」
を受診してください。
また、下痢や吐き気などの
症状を伴う場合には急性腸炎や
食中毒、虫垂炎などの可能性も
ありますのでその場合は
「消化器科」を受診してください。
もしも受診する科が間違っていても
適切な専門機関を紹介して
もらえますので、何科を受診したら
よいか判断がつかない場合でも
症状を放置せずに、とにかく
病院を受診することが大切です。