恥骨のラインが痛い時とは?
ここでは、「恥骨のラインが痛い時」
についてお話します。
貴女は恥骨のラインが
痛んだ経験はありますか?
特に妊娠中の女性は、
痛みを感じる事が多いです。
股の上にある恥骨周辺の痛みを感じると、
「もしかして子宮に異常があのでは?」
と心配になってしまいますよね。
痛みが強くて歩くのも大変だと、
ますます不安ですよね。
そこで今回は、恥骨のラインが
痛い時について紹介します。
妊娠と恥骨痛
妊娠は、
・妊娠初期
・妊娠中期
・妊娠後期
と3つの時期に分けられています。
この妊娠中には、足の付け根や
恥骨のライン、恥骨自体に
痛みを感じる事があります。
これを恥骨痛と呼びます。
実は恥骨痛は、それぞれの時期によって
痛みの原因や症状、対策が違うのです。
妊娠初期の恥骨痛
妊娠初期は、妊娠4〜15週、
2〜4カ月の事を指します。
妊娠初期に恥骨のラインが痛む原因は、
「リラキシン」
というホルモンの分泌の影響です。
妊娠初期と後期にリラキシンの
分泌が増加するのです。
このリラキシンは、関節などを緩めて
赤ちゃんが生まれやすくする働きがあります。
左右の恥骨を繋ぐ役目をしている
「恥骨結合」という部分が、
このホルモンによって緩んでしまいます。
そのため、妊娠初期に
恥骨痛を感じてしまうのです。
この時期の恥骨痛への対策としては、
膝の開閉運動がオススメです。
妊娠中期の恥骨痛
妊娠中期は、妊娠16〜27週、
5カ月〜7カ月の事を指します。
この頃を、安定期と呼びます。
妊娠中期に恥骨が痛む原因は、
急激にお腹が大きくなり
恥骨に負担がかかるからです。
重くなるお腹を支えようと、
これまでに使ってこなかった腹筋や
背筋を使うことで、
恥骨痛を引き起こすのです。
また、妊娠初期につわりがひどかった場合、
安定期に入ってつわりが解消された事で
食べ過ぎてしまう事も原因です。
急激な体重増加は、恥骨にも
負担がかかって良く無いのです。
痛みとしては、チクチク針で
刺されているような感覚を
感じる人が多いです。
初期に比べて痛みを
強く感じる方が多いです。
この時期の恥骨痛の対策としては、
骨盤ベルトを使用したり、腰回し体操を
したりする事がおススメです。
妊娠後期の恥骨痛
妊娠後期は、28〜40週、
8カ月〜10カ月までの時期の事を言います。
この頃は、
お腹がかなり大きくなっています。
妊娠後期の恥骨が痛む原因は、
・お腹が大きくなった
・リラキシンの分泌
の2つが考えられます。
妊婦のお腹の重さは、
一番重たい妊娠後期で
約8キロ程度と言われています。
8キロもの重みがかかる事で、
骨盤や恥骨に負担がかかって痛みが
出るのはおかしい事ではないのです。
その上、妊娠初期で分泌された
リラキシンというホルモンの分泌量が、
後期になると再び増加するのです。
痛み方は、立ち上がれないほどの
かなりひどい痛みでつらい事が多いです。
この時期の恥骨痛の対策としては、
とにかく休憩を取る事です。
質の良い睡眠をとる事が大切です。
また、シムスの体位で
寝る事もおススメです。
シムスの体位とは、左右どちらか
楽な方向を向いて寝て、
膝にクッションなどを
挟んで楽な姿勢を保つことです。
このように、妊娠時の恥骨ラインが
痛い時の原因や対処法は様々にあるのです。
自分でできることはして、
それでも痛くてつらいようであれば
妊婦健診の時などに
相談するようにしましょうね。