恥骨のしこりが痛い時とは?
ここでは、「恥骨のしこりが痛い時」
についてお話します。
恥骨のあたりにしこりがあり、
痛みがあるという方は
いらっしゃいますか?
今回は恥骨にできるしこりの
原因について紹介していきます。
恥骨にできるしこりとは?
恥骨とは、股のちょうど上の
あたりにある、骨盤を形成する
骨の一つです。
この恥骨あたりにしこりができる場合に
考えられる原因を紹介していきます。
・鼠経ヘルニア
鼠経ヘルニアは本来お腹の中に
あるはずの腸などの組織が、
何らかの理由によって
はみ出してしまい、外から見ると
ぽこっとはみ出している
状態を言います。
脱腸と呼ばれることもあります。
鼠経ヘルニアになると長時間
立っているのが苦痛になったり、
ヘルニア部分に痛みが出てきます。
鼠経ヘルニアには3種類ありますが、
恥骨のあたりにできるのは
内鼠経ヘルニアといって、
中年の男性に多いヘルニアです。
鼠径部後方の腹壁を腸が突き破り、
ヘルニアが起きている状態です。
立ち仕事をしている人や便秘症の人、
肥満気味の人に多く、
内鼠経ヘルニアの80%が
中年男性であるという報告もあります。
鼠経ヘルニアの治療は外科的手術です。
近年では日帰りでの手術も
可能になっているほど、症例が多く、
研究が重ねられている手術ですので、
心配はいらないです。
手術の後は激しい運動は
避けることが必要ですが、
だいたい3週間経過すれば
運動も可能です。
・脂肪腫
脂肪腫とは皮膚の内側に触れる
脂肪の塊で、柔らかいゴムのような
感触の1~3cm大のものです。
ほとんどの場合痛みはありませんが、
稀に触ると痛みを伴うこともあります。
1度できると自然消失することはなく、
少しずつ大きく
なっていくこともあります。
痛みがない場合には放置しておいても
特に健康に支障はありません。
脂肪腫は良性の腫瘍に分類されます。
正確な原因はわかっていませんが、
遺伝性である可能性が
高いとされています。
健康に支障はないので
放置しておいても問題ない場合が
ほとんどですが、場所的に
触れることが多く痛みを感じる場合や
化膿してしまった場合、
見かけが気になる場合は
切除が必要になります。
脂肪腫の切除は美容整形外科で可能です。
局所麻酔で切除が可能なので
入院は基本的には必要ありません。
恥骨の部分は衣服に触れることも多く、
しこりに痛みが現れやすかったり、
見た目も気になるという方も
少なくないと思います。
良性の場合には健康上は
気になりませんが、稀に前項で
紹介した原因の他に
悪性腫瘍である場合もあります。
まずは病院にかかって
検査してもらうと安心です。