恥骨の上にしこりが出来た時とは?

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ここでは、「恥骨の上にしこりが出来た時」
についてお話します。

 

ふたした瞬間、なんとなく
恥骨の上辺りにしこりの
ようなものを発見したら…。

 

また、下腹部あたりが他に比べて
ぽっこりと出てくるような
ことがあったら…。

 

それらの症状は単なる
中年太りではなく、
何かの病気のサインかもしれません。

 

特に恥骨の上部分は
女性にとって大切な
子宮がある場所です。

 

したがって、恥骨の上に
しこりを感じる場合は、

 

女性特有の病気が
隠れているかもしれないんです…。

 

ここでは可能性のある
病気について紹介します。

 

・子宮筋腫

 

子宮筋腫は35歳以上の女性の
3人に1人は持っている

 

と言われるほどよくみられる
良性の腫瘍です。

 

子宮の筋層にできる腫瘍で、
大きさやできた場所によって
症状が異なります。

 

かなり大きくても場所に
よっては無自覚なこともあります。

 

主な症状は過多月経、月経痛、腰痛、
下腹部腫瘤、不正出血、頻尿、不妊…

 

などがあります。

 

治療方法は様々で、基本的には
経過観察で見守ることがほとんどですが、

 

患者の症状やライフスタイル、
妊娠希望の有無によって変わってきます。

 

主に薬による「ホルモン療法」、
筋腫の部分のみを摘出する
「子宮筋腫核摘出手術」、

 

子宮を全て取り去る
「子宮全摘出手術」などがあります。

 

・子宮内膜症

 

子宮内膜とは子宮体部の内側を
覆っている膜で、妊娠したときに

 

赤ちゃんを守るベッドのような
役割をするものです。

 

しかし普段は妊娠が成立しないと
生理のときに経血として

 

排出されるものですが、この子宮内膜が
まれに子宮内腔以外の様々な

 

場所に発生してしまうことがあります。
これを子宮内膜症といいます。

 

発生してしまう可能性のある場所は、
子宮筋層、卵巣、腹膜、卵管、
子宮周囲の靭帯…

 

など他にも思わぬ場所に
できることもあります。

 

こういった場所に発生した場合も、
生理周期にしたがって
出血が起こります。

 

しかし排出される道がないため、
血液が行き場をなくして
その場に溜まってしまいます。

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すると炎症を繰り返しながら
徐々に大きくなり、
しこりのようになるわけです。

 

主な症状は月経痛です。

 

そしてこちらも大きさやできた
場所によって症状が異なりますが、

 

骨盤にできた場合は腰痛や運動痛があり、
不妊の原因になることもあります。

 

直腸に発生した場合は下痢や便秘、
排便痛、下血などが起こります。

 

基本的に重症化すると生理以外の
ときに酷い生理痛を感じるようになります。

 

治療方法については、
子宮内膜症も症状や患者の

 

考え方によって選択される
方法が変わってきます。

 

薬によるホルモン療法、
鎮痛剤による対処療法などで

 

コントロールできれば良いですが、
場合によっては手術になります。

 

・卵巣腫瘍

 

卵巣は大きな腫瘍ができやすく
非常に様々な種類に分類されますが、

 

9割は良性のもので残りの
1割が悪性の可能性があります。

 

特に卵巣がんについては
子宮がんなどと比べると
早期発見の難しいがんで、

 

患者数は少ないにもかかわらず、
亡くなる人の数は子宮がんと
ほぼ同数になります。

 

症状としては腫瘍が大きくなると、
下腹部のしこりや圧迫感、腹痛、
腹部膨満感などが起こります。

 

治療方法は、良性の腫瘍については
小さいうちは経過観察に
なることがほとんどです。

 

しかし6センチを超えると
摘出手術が必要です。

 

卵巣は二つあるので一つ摘出しても
もう一方が働くので問題ありません。

 

悪性腫瘍の場合は両方の卵巣、卵管、
子宮、リンパ節などの転移した

 

部分も含めて摘出する
大掛かりな手術になることもあります。

 

術後は抗がん剤治療が行われます。

 

恥骨の上部分にできるしこりは、
ほとんどが心配のないものですが

 

このような女性特有の疾患が
発症している場合もあります。

 

放っておくと重症化して、
命に関わることもありますので

 

気になる症状があれば
すぐに病院を受診してくださいね。

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