恥骨の左に痛みがある時とは?
ここでは、「恥骨の左に痛みがある時」
についてお話します。
恥骨の左側だけに痛みが
生じてしまうことがあります。
恥骨はいくつかの骨の集合体である
骨盤の一部であり、筋肉や関節などが
複雑に組み合わさって
構成されています。
また骨盤の内側には腸や膀胱、
生殖器などの重要な臓器も
収められており、
恥骨部分に
痛みを引き起こす原因は
様々に考えられます。
その中でも、左側だけに痛みが
生じるという場合にはどんな
原因があるのでしょうか?
「便秘」の可能性
最近、お通じはありましたか?
左の下腹部には大腸の一部である
「S状結腸」
があります。
ここは最終的に消化された食べ物が
便となって溜まる場所になります。
しかしお通じがなく便秘になって
しまった場合には押し広げられた
腸が周辺の神経を圧迫してしまい、
左下腹部に痛みを
生じさせてしまいます。
左の骨盤の内側を少し
マッサージしてあげると、
腸が刺激されて活発に運動を始めます。
また水分をこまめに摂ったり、
発酵食品や食物繊維の豊富な
食品などを撮ることで便秘を
解消することができます。
適度な運動も効果的です。
便秘が解消されれば、
左の恥骨痛も一緒に
解消されることが多いです。
「子宮付属器炎」の可能性
もしも左の下腹部が激痛で、
発熱や嘔吐を伴う場合には
「子宮付属器炎」
の可能性も考えられます。
子宮付属器とは、子宮に付属する
卵巣や卵管などの総称です。
左右両側にあるため、
右だけが痛む場合もあれば
左だけ痛むこともあるのです。
出産、不妊治療の過程などで
細菌に感染して起こることがあります。
主な治療法は薬物療法になります。
放っておくと炎症が広がって
重症化したり不妊の原因
となることもありますので
すぐに治療を行いましょう。
ほとんどは骨盤の歪み
このように左側の恥骨痛は
内蔵が原因のこともありますが、
ほとんどの場合は骨盤の
歪みが引き起こしています。
骨盤はいくつかの骨が
組み合わさって出来ています。
背中側には左右両側に腸骨、
前側には恥骨、坐骨が繋がって
出来ている寛骨、
そして仙骨や尾骨です。
これらの骨が筋肉や関節などの
組織と複雑に絡み合いながら
構成されているので少しでも
歪みが生じて骨盤全体の
バランスが崩れてしまうと、
恥骨を繋いでいる恥骨結合
という部分に負担がかかって
しまい痛みを引き起こします。
主な原因は日常的な
習慣によるものです。
例えば、普段から姿勢の悪い人や、
どちらか片方に重心をかけて
立つ癖のある人、
どちらか片方だけに重い荷物を
かけてしまう人や、
デスクワークなどで不自然な
姿勢をキープしている人…
などです。
姿勢のバランスが崩れて歪みが
左側の恥骨部分にだけ伝わって
しまうと左側だけに痛みが
生じてしまうことも
大いにあることです。
骨盤の歪みによる症状は整体や
整骨院で相談してみるのが良いですが、
普段の日常的な習慣の
積み重ねですので、
改善するには日頃から
こつこつと骨盤矯正を
心がけるのが大切です。
まずは原因となっている姿勢や
癖などを治し、合わせて
ストレッチや自分でできる
骨盤矯正運動などを行うと効果的です。
ヨガなどに通うのもオススメです。
骨盤は人間の中心にあり、
重要な役割を果たしている
部分ですので健康のためにも
普段から意識して骨盤矯正
できると良いですね。