恥骨の痛みができものの時とは?
ここでは、「恥骨の痛みができものの時」
についてお話します。
「なんだか恥骨あたりに
できものが出来ている…?」
こんな経験はありませんか?
場所が場所だけに気になりますし、
痛みを伴うこともありますから
つらいですよね。
このようなトラブルは
女性に多いものです。
恥骨はちょうど女性の外陰部に
あたりますので、ストレスや疲れ、
ホルモンバランスなどの変化に
よって細菌感染を
起こしやすくなっています。
そういった細菌感染は恥骨に
できものを生じさせる
原因となっているのです。
できものを生じさせる細菌感染について
恥骨、すなわち外陰部に
できものが出来る場合、
ほとんどが細菌感染によるものです。
その形態や感染場所によって
疾患名が異なりますが、
病態はだいたい同じものになります。
外陰部にできものを生じさせる
それぞれの疾患について紹介します。
「毛嚢炎」
毛穴から感染して、
外陰部の毛根周辺に炎症を起こします。
大きさは2〜3ミリ程度のもので、
毛根を中心に赤く小さく腫れあがり、
尖端には膿が小さな白い点
として見えることがあります。
「外陰フルンケル」
毛嚢炎がいくつか融合して
大きくなったものをいいます。
毛嚢炎と比べると赤みが強く、
腫れ上がった部分が固くなります。
「アテローマ」
フルンケルとは見た目も症状も
あまり変わりませんが、
皮下に病変があり表皮とは
繋がりがありません。
皮脂や細胞、コレステロールの
混じった腫瘤で、これに感染を
起こすと膿が溜まって
激痛を感じることもあります。
感染していない場合には
単なる脂肪の塊として、
「脂肪腫」
と診断されることも多いです。
「バルトリン腺嚢腫」
膣の入り口左右どちらかに腫瘤が
できるようでしたらバルトリン腺
という部分が腫れている
可能性もあります。
バルトリン腺は女性の性器に
粘液を分泌する役割を担う場所ですが、
何らかの原因により
詰まってしまうことがあります。
膿が溜まって赤く腫れた状態になり、
痛みも強くなります。
対処法は?
基本的には自然に潰れて
排膿されることによって
治ってしまうことがほとんどですが、
症状が酷かったり、腫れ上がっていたり、
痛みがある場合には病院で
切開して処置をすることもあります。
細菌感染によるものですので、
抗生剤の投与が基本でこれに
消炎鎮痛剤を併用するかたちになります。
基本的には膿を出してしまえば
痛みは徐々にひいていきます。
恥骨付近のできものは、早くて数日、
遅くとも一週間以内には
治癒するものがほとんどです。
気になるからといって触ってしまうと
悪化することもありますので、
気をつけましょう。