恥骨痛の位置はどこにあるの?
ここでは、「恥骨痛の位置はどこにあるのか」
についてお話します。
日常生活の中で
恥骨が痛くなる原因は
たくさんあります。
しかし
「これって恥骨痛?」
と疑問に感じても、
そもそもその場所が
本当に恥骨なのかどうかわからない…。
という人は意外と多いです。
今回は恥骨の正しい位置と
恥骨痛を引き起こすいくつかの
原因についてまとめてみました。
恥骨の正しい位置はどこ?
恥骨とはどこの骨かわかりますか?
おへそから真っ直ぐ下へ
むかっておりていくと、
股の上辺りで固い骨にぶつかります。
その部分が恥骨にあたるのですが、
恥骨は骨盤を構成している
いくつかの骨の一部分です。
骨盤の中央後部が仙骨と尾骨、
両側対称に恥骨、腸骨、
坐骨が左右一対で存在しており、
骨盤が成り立っています。
左右の骨盤を前面で
繋いでいるのが恥骨で、
その繋がっている部分の
組織を恥骨結合と呼びます。
恥骨結合は関節とは違って
ほとんど動かない部分になりますが、
恥骨に負担がかかると恥骨結合に
歪みが生じて痛みの
原因となることがあります。
恥骨痛の原因
恥骨痛のもっとも多い原因は
「骨盤の歪み」
です。
普段から姿勢が悪かったり、
立ち仕事やデスクワークなどで
偏った体勢を長時間キープしていると
骨盤の歪みやねじれを引き起こします。
骨盤の歪みは恥骨結合のズレに繋がり、
痛みを生じさせてしまうのです。
また、高齢者に多いのが
骨粗鬆症による「恥骨骨折」です。
骨がもろくなっているために
転倒しただけでも
骨折してしまうことがあります。
また、恥骨痛は
「妊娠中の女性」
によくみられるトラブルでもあります。
お腹の中の胎児が大きく
成長するにつれて徐々に骨盤が圧迫され、
坐骨神経痛を引き起こして
恥骨が痛くなることがあります。
また、妊娠中はリラキシン
というホルモンが骨盤周辺の靭帯を
緩ませるため、
恥骨結合に歪みが
生じて歩けなくなるほど
痛くなる人もいます。
一方、男性特有の恥骨痛もあります。
因果関係は
はっきりわかっていませんが、
「前立腺炎」
の症状のひとつに
恥骨痛がでることがあります。
また、サッカーや陸上競技など
骨盤の動きが激しい運動は
「恥骨結合炎」
を引き起こすことがあります。
恥骨痛は軽症の場合は
安静にしていれば治ることも
ありますが、
放っておいたら重症化したり
慢性化してしまうこともあります。
きちんと病院を受診して
原因を特定するところから始めましょう。