恥骨痛と陣痛の違いとは?
ここでは、「恥骨痛と陣痛の違い」
についてお話します。
恥骨痛は、妊娠後期頃から
現れる方の多い症状です。
大きくなった子宮やホルモンの働きで、
恥骨結合に負担をかけるために
起こる痛みです。
臨月になると、この恥骨痛の
ピークに達すると言われています。
そんな恥骨痛を出産予定日近くに
感じた場合、
「もしかしたら陣痛?」
と悩んでしまう事も
あるのではないでしょうか?
そこで今回は、
恥骨痛と陣痛の違いについて紹介します。
出産が近いサイン
臨月に入ると、お産が近くなってきた
という体のサイン様々に出てきます。
具体的には、
・胃のあたりがすっきりする
…それまで胃を押し上げていた子宮は、
赤ちゃんに下降とともに下がります。
すると、胃への
圧迫が取れてくるのです。
食欲が少し増して来るかもしれません。
・恥骨痛が現れる
…ホルモンの影響で、
恥骨の結合部分が緩んできます。
また、赤ちゃんが下がってきて
頭を骨盤に入れてくるので、
恥骨や足の付け根が
圧迫されるような感じがします。
こうして骨盤が開いていく事で、
お産に備えているのです。
・お腹が張る
…これまでと比べて、
お腹の張りが頻繁になってきます。
間隔が不規則なうちは、
「前駆陣痛」
といって本物の陣痛ではありません。
「もしかして陣痛?」
と感じても、静かにしていると
無くなってしまいます。
この前駆陣痛は、陣痛の予行練習でもあり、
刺激が子宮口や産道を柔らかくする
役割も果たしています。
・トイレが近くなる
…赤ちゃんの頭が下がって膀胱を
圧迫するようになると、
トイレの回数が多くなります。
また、残尿感を感じる人も多いです。
・おりものが増える
…産道を赤ちゃんが通りやすいよう
滑らかにするため、白くて水っぽい
おりものが増えてきます。
・腰が痛い
…赤ちゃんの頭が下がって
腰を圧迫するようになると、
腰痛を感じます。
これまで腰痛と無縁だった人でも
痛みを感じます。
などが挙げられます。
陣痛とは
陣痛とは、赤ちゃんを子宮の外に
押し出す子宮収縮の事を言います。
子宮が収縮する事で子宮口が広げられ、
赤ちゃんも下がる事ができます。
痛みとしては、子宮の筋肉が
キューっと縮むのと休みとが、
交互に繰り返しやってきます。
最初は交互にやってくる間隔が
長いですが、徐々に間隔が
短くなっていきます。
子宮の筋肉が縮んでいる最中は、
動く事ができないほどの
痛みに襲われます。
しかし、休みの時期に入ると
動く事ができるので、その間に
入院準備や移動したなんて方もいます。
陣痛の間隔が短くなってくると、
いよいよ出産となります。
恥骨痛と陣痛の違い
恥骨痛は、赤ちゃんが下に
降りてくる事で感じる痛みです。
陣痛とは違い、出産の兆候
として現れるとされています。
それに対し陣痛は、いよいよ
赤ちゃんが子宮から外に出よう
としているサインです。
痛みは定期的で、痛い時間と
そうでない時間が繰り返されます。
しかし中には、恥骨痛が定期的に
痛むようになり、それが陣痛
だったという方もいます。
出産の兆候である恥骨痛から
陣痛に至るまでの時間は、
早い人もいれば遅い人もいるのです。
このように、恥骨痛と陣痛は
痛み方が違いますが、
それに至るまでのスピードは
人それぞれなのです。
もし恥骨痛が定期的な痛みに
なったのなら、陣痛かもしれません。
間隔をはかり、
産院に行くようにしましょうね。
また、心配な事があったらすぐに
産院に電話をして、
相談するようにしましょう。