恥骨骨折で痛みがある時とは?

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ここでは、「恥骨骨折で痛みがある時」
についてお話します。

 

スポーツや転倒による恥骨への衝撃や
骨粗しょう症によって骨が弱くなると

 

骨盤の一部である恥骨部分が折れて
しまうことがあります。

 

恥骨骨折は骨盤骨折の一つとされ、
安静療法または手術療法で治療が行われます。

 

今回は恥骨を骨折するとどの程度の
痛みが現れるのか、恥骨骨折と痛みの
関連性についてご紹介します。

 

恥骨骨折の際の痛みとは?

 

恥骨骨折時の痛みは、骨折の程度や
年齢にもよります。

 

恥骨は体を起こした際に体重を支える
骨盤の正面に位置しており、

 

歩くときや座るときにも
恥骨には体重がかかることになります。

 

恥骨が折れるときは
スポーツによる疲労骨折や
転倒による外傷性骨折などが考えられます。

 

疲労骨折の場合には徐々に痛みが強くなり、
やがて歩くことが難しくなるほどの
強い痛みを感じるようになります。

 

転倒時などの外傷性骨折では、
恥骨が折れるときに衝撃がかかるわけですから、

 

折れた瞬間から強い痛みを感じ、
転んだまま立ち上がれなくなることもあります。

 

また、恥骨が折れて、
折れた骨が近くの血管や臓器を
傷つけてしまった場合、

 

大量出血することがあり、
出血によるショック状態になり
意識を消失してしまうこともあります。

 

こうなると骨が折れた痛みと
傷ついた部分の痛みとで
非常に強い痛みとなります。

 

疲労骨折にしても外傷性骨折にしても
恥骨のみが折れている場合は
安静療法が取られることが多いです。

 

最初は痛みが強いので
安静と疼痛コントロールのために
入院して治療することがあります。

 

疼痛コントロールのためには
鎮痛剤が使用されます。

 

内服薬で処方される場合には
ロブという解熱鎮痛薬が使用される
ことが多いです。

 

内服薬の場合、効果が現れるまでに時間が
かかりますので、痛みがひどい時には、

 

1日3回食後に定期的に
処方されることがあります。

 

ロブは胃への負担が大きいので
胃薬と一緒に処方されることがあります。

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ロブの他にセレコックスという
鎮痛薬もあり、

 

こちらはロブと比較して
胃への負担が軽い薬になります。

 

負担は軽いのですが、胃への負担は少なからず
ありますのでこちらも胃薬と一緒に処方される
ことが多いです。

 

痛みに対して速効性があるのは座薬ですが、
座薬を使用すると血圧が下がります。

 

恥骨骨折で血管や臓器への
損傷が考えられる場合には

 

血圧低下によるショックの
危険性がありますので
座薬を使用しない場合が多いです。

 

このように鎮痛薬を使用して
痛みをコントロールしながら
少しずつ安静度をアップさせ、

 

ベッド上安静から坐位、
坐位から歩行までと

 

少しずつもとの生活に
近づけていくことになります。

 

痛みが継続するときとは

 

恥骨骨折の痛みは、安静治療によって
少しずつ軽減していきます。

 

骨がもとの位置にくっつくことによって
炎症も収まり、歩行訓練を始めるころには

 

痛みはずいぶんと
よくなっていることが多いです。

 

ですが、まれにリハビリなどの運動中に
骨折部分に痛みが走ることがあります。

 

普段は痛まないのに特定の動きで痛みが
現れたり、痛みの増強がある場合、

 

骨折部位に炎症などのトラブルが
発生している可能性があります。

 

すぐにリハビリスタッフや
看護師に伝えましょう。

 

痛みのコントロールはリハビリを効果的に
行うために非常に重要になります。

 

処方された鎮痛剤が効かない場合には
別の鎮痛薬を検討することも
可能になります。

 

痛み止めの処方があるときには
その薬の効果がきちんと現れているのか
看護師や医師に伝えるようにしましょう。

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