恥骨骨折で禁忌とは?
ここでは、「恥骨骨折で禁忌」
についてお話します。
あなたは恥骨を
骨折した経験はありますか?
恥骨骨折をした場合、
骨折の程度にもよりますが
整形外科に入院して安静治療と
リハビリが必要となります。
骨をくっつけるための安静期間が
過ぎると、関節や全身の動きを
元に戻すためのリハビリが
開始されるのです。
では、恥骨骨折をした場合に
やってはいけないことは
あるのでしょうか?
早く治すためにも知りたいですよね。
そこで今回は、恥骨骨折の
禁忌について紹介します。
恥骨骨折の痛みや治療法
恥骨は小さな骨にも関わらず、
骨折した時の痛みは
相当激しいものになります。
股間部分は体の中心に位置するため、
寝ていても寝返りを打つ時も、
歩く時も座る時も、どんな動作にも
痛みが出るでしょう。
骨折をした時は安静にする事が
大切ですが、安静に寝ていても
寝返りをしただけで痛むので大変です。
恥骨の骨折が軽ければ
固定をせずに薬だけの治療となります。
しかし、固定をしない
骨折部位が擦れると痛みを感じます。
治療法としては、トイレなどに行く時に
露出する部位なので、手足の
骨折のようにギブスなどでは固定できません。
軽い骨折に場合は、
安静にする事が第一の治療法です。
痛みは消炎鎮痛剤などで
抑える事になります。
骨折による損傷が激しい場合は、
ギブスではなく外科手術で骨と骨を
接合させるネジを打ち込む場合があります。
恥骨骨折の禁忌
1.痛みがある時は歩いてはいけない
恥骨骨折をすると、
ほとんどの場合は手術はせず、
安静療法が取られることが多いです。
骨がくっつくまで絶対安静をし、
その後は徐々にリハビリを開始します。
このリハビリをする際に
注意したい事としては、
・骨折部位に痛みがある場合は
医師やリハビリスタッフに伝える
・痛む部位や動作、程度を伝える
事が大切となります。
骨折部位に痛みがある場合は、
軟骨や靭帯部分が治癒していない
状態という事になります。
もし痛みを我慢して歩行などの
リハビリをしてしまうと、
「恥骨離開」
という症状に繋がってしまいます。
恥骨離開とは、骨折からの
回復過程において恥骨が元の位置でなく、
少し開いた状態でくっついてしまうこと。
そのために、骨盤の安全性が崩れて
神経の圧迫が原因となり、痛みを
引き起こしてしまうことになります。
とは言っても、ずっと安静にしていると
筋肉や関節が衰えて
歩けなくなってしまいます。
医師に相談をして、
無理のない程度で歩行などの
リハビリそ進めていく事になります。
恥骨骨折の禁忌
2.安静度の指示は必ず守る
リハビリ期間になると、医師や
リハビリスタッフから
「日常の安静度」
というものが指示されます。
安静期間中はベット上での安静で、
1日のほとんどをベッド上で
過ごす事が多いです。
しかし安静期間が終了すると、
坐位許可が出たり、1人でどこまで
動いていいのかという
安静度の指示が出ます。
この安静度は医師とリハビリスタッフが、
恥骨の状態を考慮して許可を出すものです。
今できる最大限の動きと
捉えて良いでしょう。
すなわち、安静度の指示を守らないと
危険が潜んでいるという事になるのです。
例えば、安静度の指示が車椅子までなのに、
ちょっと棚から荷物を取るために
1人で立ち上がったとします。
これは指示された安静度を
守っていない事になります。
1人で立ち上がった事で、
恥骨に負担がかかりすぎて痛みが
発生したり、
体を支えきれず転倒して骨折箇所が
増えてしまったりします。
また、安静度を守らない事も
「恥骨離開」
という症状につながります。
正しい動作を獲得していないのに
その動作をする事で、動きに変な
癖がつくと骨盤の歪みにも繋がります。
このように、恥骨骨折をした場合は
上記のことをしないように
気をつければならないのです。
小さい恥骨ですが、
体の中心に位置する大切な骨です。
無理をして、恥骨の位置が
ずれてしまうなど無いように、
しっかり治療、
リハビリをしていきましょうね!