恥骨骨折の治療期間とは?

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ここでは、「恥骨骨折の治療期間」
についてお話します。

 

恥骨骨折という言葉を
聞いたことがありますか?

 

恥骨骨折とは骨盤骨折の1種で、
骨盤を形成する骨の一つである
恥骨が折れてしまうことです。

 

今回はそんな骨盤骨折の治療期間に
ついて詳しく紹介していきます。

 

恥骨骨折の治療期間とは?

 

恥骨骨折の原因となるのは、
交通事故などによる外傷の他、

 

転倒や骨粗しょう症に
かかわるものが多いです。

 

骨粗しょう症にかかわる恥骨骨折の場合、
平地での軽い転倒、ひどい時には

 

歩いただけででも恥骨骨折を
引き起こすことがあります。

 

恥骨は歩いた時や転んだ時に
衝撃を受け止める役割があります。

 

この衝撃を受け止めきれなくなると
恥骨が折れてしまいます。

 

恥骨骨折を引き起こすと、
歩けないほどの激しい痛みがあります。

 

また、骨折時に内臓や血管を損傷すると
内出血によるショック症状を
引き起こすことがあります。

 

恥骨骨折が疑われる時には
整形外科を受診し、触診や問診の他に
レントゲンなどの画像診断が行われます。

 

恥骨骨折の治療は骨折の程度や
随伴する症状によって内容や
期間が異なりますが、

 

治療には安静が必要なため
基本的には入院して
治療することになります。

 

・骨折が軽度の場合

 

骨粗しょう症による骨折や、
恥骨周囲に損傷がなく恥骨のみが

 

折れている場合は、安定型の
恥骨骨折と呼ばれます。

 

痛みと炎症を抑えるための消炎鎮痛薬や
非ステロイド性抗炎症剤などを使用して
痛みのコントロールを行います。

 

リハビリは早期から行われ、
初めのうちは手足を少しずつ動かし、

 

1週間安静にした後に歩行器
などを使用して歩く練習を行います。

 

早い人だと3〜4週間ほどで
退院が可能です。

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退院後も外来でリハビリが必要で、
元通りに歩けるようになるのは
早い人で1か月ほどかかります。

 

・骨折が重度の場合

 

骨折した時に臓器や血管を傷つけて
しまった場合や骨折が重度で

 

骨盤の他の骨も折れてしまった場合には
手術が必要な時があります。

 

自動車事故や転落事故によって骨折し、
出血が多い時には

 

「動脈塞栓術」

 

という手術が行われます。

 

この手術によって血圧は安定しますが、
全身麻酔での手術になることと

 

全身状態が不安定になることも
考ええられますが、経過が順調であれば

 

早期に歩く練習をして3〜4週間ほどで
退院することができます。

 

1〜2か月後には状態が安定し、
障害が残ることは稀です。

 

また、骨盤の恥骨以外の骨にも
骨折がみられ、骨折部位が安定しない
場合にも手術が必要です。

 

内臓損傷などがある場合には命にかかわり、

 

「骨折観血的整復固定術」

 

という手術が必要になります。

 

この手術は創外固定器を使用して
骨折部位を安定させる手術であり、

 

手術後に合併症などが起きなければ、
早期に歩く練習・退院が可能です。

 

手術後2週間ほどは抗生剤の点滴などが
ありますが、抜糸が終わって

 

安定していれば
3〜4週間ほどで退院が可能です。

 

恥骨骨折の治療期間は個人差が大きく、
一概にどれくらいとは言いにくいです。

 

手術が必要な場合は重症ですが、
手術で骨盤の状態が安定するので、

 

保存療法が中心の安定型骨折より
早くに歩く練習をすることができます。

 

早くに退院するためには全身状態の安定と、
日常生活の自立が必要になります。

 

無理をすると症状が悪化して
しまうこともありますので病院の
スタッフと相談しながら治療していきましょう。

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