恥骨骨折のリハビリとは?
ここでは、「恥骨骨折のリハビリ」
についてお話します。
骨盤を形成する骨の一つである
恥骨ですが、恥骨を骨折した場合には
どのようなリハビリを行うのでしょうか?
今回は恥骨骨折の
リハビリの方法と期間
について紹介していきます。
恥骨骨折のリハビリとは
どんなことをするのか?
恥骨骨折の原因は、交通事故や
スポーツなどでの転倒による
外傷性骨折と、
骨粗しょう症などによる
疲労骨折などが考えられます。
恥骨を骨折した場合、まずは1〜2週間
安静に過ごす必要があります。
そのため、恥骨骨折のリハビリを
始める際には、手先や足先
など恥骨の動きに関係のない部位を
少しずつ動かすところから始まります。
恥骨には歩くときに必要な筋肉が
たくさんくっついていますので、
歩こうとすると強い痛みが現れます。
そのため、突然歩くことはせず、
最初のうちは筋肉の衰えをできるだけ
防ぐためにベッド上で手足を
動かしたりしながら、少しずつ
レベルアップしていきます。
ベッド上から座った状態、立つ練習、
歩行器を使って歩く練習を経て、
少しずつ一人で歩く練習を進めていきます。
筋力トレーニングや歩行練習、
関節が固まらないようにするための
関節可動域訓練などが行われます。
恥骨骨折のリハビリ期間とは?
恥骨骨折をした場合には、
ほとんどの場合入院治療と
リハビリが必要になります。
骨折の程度によってリハビリ期間や
治療方法は大きく異なってきます。
リハビリを始める時期は、重症の
骨折であってもできるだけ
早期から始めますので、
リハビリのスタート
時期はだいたいどの程度の
骨折でも大差はありません。
しかし、内容と期間につきましては、
骨折の程度によって
かなり異なってきます。
恥骨だけが折れている場合には、
骨盤骨折の中でも安定型と呼ばれ、
早い段階から荷重をかけた
リハビリが行われます。
リハビリは、日常生活のほとんどの
動作を一人で苦痛や不自由なく
行えるようになるまで継続が必要です。
入院治療は早い方では3週間ほどで
退院となる方もいますが、
リハビリは退院後も継続が必要なため、
外来リハビリに通うことになります。
骨折の程度にもよりますが、
完治までにはだいたい2〜6か月
ほどかかりますので、その期間は
リハビリの継続が必要となります。
恥骨骨折は歩行やトイレなど、
日常生活に大きな支障をきたします。
リハビリはできるだけ早く日常生活が
自立できるように、理学療法士や
作業療法士が状態に合わせた
リハビリ計画を医師と
相談しながら作成して行われます。
もとの運動状態や筋力を戻すためには
リハビリは非常に重要な治療に
なりますので、医療スタッフと
相談しながら前向きに行っていきましょう。